ドラム式洗濯機の脱水ができない・終わらない時の対処法と修理費用
ドラム式洗濯機は基本的に洗濯から乾燥機能まで付いているのがほとんどです。そのため、洗濯にかかる作業の内、どれか一つでも不調を起こしてしまうと、ある日突然、洗濯機自体が使えないということになる事も。特に「脱水」は、全ての工程において不可欠です。
洗濯機が終わらない 原因
ここでは、ドラム式洗濯機の脱水ができない原因を細かく解説をしていきます。
急なエラー番号の表示や洗濯が終わってないなど突然の状況に慌ててはいけません。まずは冷静に一時停止を押し、順番に原因を確認していきましょう。
偏りによる洗濯動作不良
縦型洗濯機やドラム式洗濯機の仕組みとして、ドラムが回転する事により洗いや脱水を可能にする訳ですが、特に脱水では分速1000回転ほど回転しています。
コマのように中心を軸として回転する遠心分離の法則というはたらく為、一方向に負荷がかかってしまい負荷が大きくなってしまう為、偏りをおこし脱水からすすぎに戻るなど、すすぎから進まないなどの症状がおこる事があります。
偏りにより止まる理由として、洗濯機内部の部品破損を防ぐ事や、給水ホースが振動によって外れないようにする為といわれています。
排水がうまくいっていない
縦型洗濯機でもドラム式洗濯機でも、操作の中には、すすぎ、脱水機能があり、洗った汚水を排水する動作が行われます。
排水がうまくいかない場合、洗濯機は水槽内の下部に、センサーが付いており、水が全て流れたら回転するタイプと、一定の水位までいくと脱水がはじまるタイプと二種類に分かれます。
特に一定の水位にいくと脱水動作が開始されることが多い縦型洗濯機では、排水動作がうまくいっておらず、衣服と残っている汚水と一緒に脱水をおこなってしまう為、偏りがおこりすずきから進まないなどが多いです。
給水は上手くいっていますか?
洗濯がいつまでも終わらないという症状が出た時、脱水だけが全てではありません。
給水動作がうまくいっていない場合でも洗濯は終わりません。
洗濯する際に給水される動作は、洗い、すすぎ2、すすぎ1と三段階に分かれています。洗濯動作を確認しても洗い段階でみなさんはその場を離れてしまうと思います。
まず確認するのは給水の速度です。しっかり勢いよく水が入っているかどうか。ドラム内を見たり音を聞けばわかります。給水速度が遅いと一定時間内に水が溜まらないというエラーがでて止まってしまったり、購入当初に比べ時間がかかっているなど違和感がでてきます。
次に段階ごとに正しく給水されているかどうかです。洗いの段階で水は出ていてもすすぎの段階ででてきていない場合はすすぎ以降進まず、ずっとドラムだけが回っているなどの状態になります。
基盤故障
コンピュータやスマートフォンでも操作が重くなったり、起動が遅いと一度電源を切り再起動をかけると思います。
ドラムが回転するには洗濯物の重荷に対して、モータが回転するわけですが、全ての部品を制御している部品が過剰な負荷状態で使用し続けると正常な数値が変化していき、少量なのに回転しなくなったり、回転が途中でとまり進まないなどの症状がおこります。
洗濯機が終わらない 対策
さらにドラム式洗濯機の脱水ができない対処方法を解説していきます。
もしどの対処方法を試してもダメな場合は、修理が必要になる為、専門の業者を呼ぶなど早い手配が早急な復旧に繋がります。
偏りによる洗濯動作不良 対策
洗濯動作のエラーの中ではもっとも多いのは偏りによるエラーだと言われています。その中で偏りを起こさないようにするという事は洗濯機の構造上不可能です。しかし偏りをおきにくくする事は可能ですので、2つ紹介します。
対処法は1つ脱水時に偏りがおきた場合自身で偏りを直す方法です。偏りがおきているという事は、洗濯中の衣服が1つの水分を含んだ塊となっている可能性が高いです。一度停止し扉をあけ、洗濯物をほぐす(ほぐすだけではなく、一枚一枚分けて広げてあげる)を行ってから再度スタートを押してみてください。
洗濯物の量が規定の量より詰め込みすぎていたり、布団など水分の含みやすいものを洗濯していないでしょうか。ドラム式洗濯機の場合、扉のガラス面の見える範囲の3/2ほどが目安とされています。奥に詰めるのではなく、下から詰めていく感覚で衣服は入れましょう。また水分の含みやすい布団やシートなどは負荷がかかりすぎる為コインランドリーなどを活用し工夫しましょう。
排水がうまくいかない 対処法
洗濯機では必ず排水動作がおこなわれますが、排水がうまくいかない場合の洗濯機故障は実は多いんです。しかし大半が異物詰まりで治る事が多く、部品が故障する事は稀でしょう。
排水がうまくいかない場合の原因箇所は3か所です。
【排水溝】【糸くずフィルターからの排水ホース】【糸くずフィルターまでの内部の詰まり】
お客様自身で対処が可能なのは糸くずフィルター部と排水溝です。
洗濯機下部にある排水溝や糸くずフィルターなどに異物つまりがある場合は、排水の流れが悪くなり洗濯に影響がでてしまいます。ドラム内に水が残っている場合、まず糸くずフィルターをすぐに確認してはいけません。排水溝→糸くずフィルターの順番で確認しましょう。
排水溝を確認する際は、まず必ず一時停止をしてください。排水溝からホースを外したら水があふれ床が濡れてしまったなど防ぐためです。排水溝の中のセットも必ず確認し、汚れや詰まりなどがあれば綺麗に掃除して再度セットし、しっかり締めてあるか、ホースがきちんと取付けてあるかどうか確認してから排水を行うようにしましょう。
排水溝を掃除しても改善が見られない場合は、糸くずフィルターを見ましょう。この時すぐに開けてはいけません。糸くずフィルターから水が溢れてくると大変な事がおこります。まず糸くずフィルターの下部にバケツをセットします。そして糸くずフィルターはゆっくり少しずつ開けていきます。少しずつ水を抜いていき水が出なくなれば開けていただいても大丈夫です。
ドラム式洗濯機内部に水が溜まっている状態で、糸くずフィルターを開けても水が出てこないのに水は溜まっている場合は洗濯機内部の排水経路で異物詰まりがおきている可能性が高いです。しかし内部をみるのは分解作業が必要になる為、専門の業者を呼ぶことをおススメします。
給水不良 対処法
洗濯機には給水ケースがあるタイプとないタイプの2つがありますが、給水動作が遅くなる原因は給水の部品劣化が1つの原因です。
給水する部品には内部にゴミなどを侵入させない為にフィルターが内部にありますが、ここに詰まりがあると給水が遅れてしまい、洗濯動作そのものが遅くなります。しかし掃除をするだけで改善する事ができます。必ず給水栓を閉めてから給水ホースを外すようにしましょう。
給水経路に詰まりがある場合でも給水が遅くなってしまいます。給水ケースの上部には水が出るようの穴が開いています、その穴の部分に汚れが詰まっていると給水がしなくなったり、全ての給水量がでず洗濯時間が遅くなってしまいます。詰まりを掃除するには穴の部分に細い物をいれて掃除しましょう。
洗剤ケースより奥にも洗剤が固まって水が流れない場合もあります。その場合は洗剤ケースから水漏れがあったり洗剤ケースに水が残っている状態になります。お湯を流してみるのも1つの対処法です。
基盤故障 対処法
洗濯動作を制御しているのはすべて基盤です。しかし基盤は消耗品でもあります。
全てを制御している為、負荷がかかり続けると基盤もオーバーヒートする為、制御がおかしくなってしいます。
このオーバーヒートを少なくするには、負荷を少なくする事が唯一の対処法です。規定の量を守り使い続ける事が大切です。負荷が大きくなる布団やシーツはコインランドリーに行くなど工夫をしましょう。
ドラム式洗濯機の脱水ができない場合の概算修理費用
メーカーの取り扱い説明書に記載してある対処方法「故障かな?と思ったら」を試しても、脱水不良が治らない場合は、部品交換や、専門技術が必要な修理が必要になる場合はあります。ドラム式洗濯機の脱水不良に伴う修理例とその費用について解説していきます。
修理費用概算
メーカー修理は、メーカーやタイプによっても値段は変わりますが、ここではメーカー修理の費用のおおよその値段をまとめていくので、参考にしてください。
- ・排水ホースの交換…7,000円前後
- ・脱水できない場合の部品交換
- 蓋センサーやロックセンサーの交換…12,000円前後
- 駆動部分の交換…25,000円前後
- 乾燥機付き洗濯機の駆動部分の交換…30,000円前後
給排水できない場合の部品交換
- 給水弁、排水弁の交換…15,000円前後
- 制御基板の交換…15,000円前後
まとめ
ドラム式洗濯機は利便性が高く、節水や節電という観点からも、一度ドラム式を使うと縦型式洗濯機に戻るのは難しいという人も少なくはないです。
しかし、致命的な弱点として、縦型式洗濯機に比べて「埃」が溜まりやすいということがあり、日々のクリーニングはもちろん、メーカー推奨の手入れを洗濯作業のルーティンの中に組み込めば、故障が起こることなく長い期間使用できる可能性は高くなる事でしょう。
値段が高いドラム式洗濯機だからこそ、大事に使って余計な出費を抑えることが大切です。
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